9月は歯ヂカラ探求月間!歯周病で歯を失う前に知っておきたい歯の大事な役割

こんにちは。
湘南台中央デンタルクリニック、院長の節です。
最近、硬い物が食べにくくなったり、噛んだときに違和感を覚えたりすることはありませんか。実は、夏の暑さによる疲れや食生活の乱れが、歯の健康に悪影響を与えることがあります。
そこで今回は、歯が本来持っている力の大切さについてご紹介します。夏の疲れが残るこの時期だからこそ、ご自身の歯の健康について改めて考えてみましょう。
9月は「歯ヂカラ探求月間」
歯の不調に対する意識を高めるため、「リカルデントガム」を販売するモンデリーズ・ジャパンでは、食生活をリセットする機会でもある9月1日から30日までの1カ月間を「歯ヂカラ探究月間」と定めました。
この期間中は、歯が本来持っている力を見直し、強化するための探究時期にしようと呼びかけています。
歯の大事な役割
歯には「食べ物を噛む」以外にも、さまざまな役割があります。
食べ物を噛みくだく
食べ物をしっかり噛みくだくことで、胃腸への負担を減らし、全身に栄養を行き渡らせることができます。
食事を楽しむ
「歯ざわり」や「歯ごたえ」、「噛みごたえ」を感じることで、味覚が豊かになり、食事をより楽しめます。
異物をより分ける
異物を噛んだときに、硬い、鋭いなどの感覚で異物を見つけることで、体内に取り込まれるのを防ぎます。
会話をスムーズにする
歯は唇や舌の動きを助け、正しい発音を支えます。歯がそろっていると、はっきりと発音でき、会話もスムーズに行えます。
たとえば、前歯が抜けると「サ行」が、奥歯が抜けると「ハ行」・「ラ行」を発音するときに隙間から空気が漏れてしまい、言葉が不明瞭になってしまいます。
表情を豊かにする
正しい歯ならびや咬み合わせは、顔の形を整え、豊かで美しい表情を作ります。歯がなくなると顔の輪郭が変わり、表情が老けて見えることがあります。
瞬発力を生み出す
奥歯をきちんと噛みしめることで、全身の筋肉のバランスが整い、瞬発力を発揮しやすくなります。
最も噛む力が強い大臼歯
「歯ヂカラ=歯の体力」として重要な役割を担っているのが、奥歯である臼歯です。臼歯は食べ物を噛みくだいたり、すりつぶしたりする機能を持っています。臼歯には小臼歯(4番・5番)と大臼歯(6番〜8番)があり、なかでも噛む力に最も関わっているのは大臼歯です。そのため大臼歯(奥歯)が1本失われるだけで、ものを噛みくだく効率は約40%も低下するといわれています。
奥歯の寿命は短い
厚生労働省の調査によると、前歯の寿命が約60〜66年であるのに対し、奥歯である大臼歯は約50〜58年と、前歯よりも約10年短い傾向にあります。
この理由のひとつとして、臼歯の噛む面には深い溝があり、プラークや食べかすが溜まりやすい構造であることが挙げられます。歯ブラシが届きにくく、みがき残しが多いため、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
加えて、奥歯には前歯の4〜5倍もの力がかかります。これは人の体重に匹敵するほどの強い力です。そのため、むし歯や歯周病によるダメージが蓄積すると、奥歯はその負担に耐えきれず、寿命が短くなってしまうのです。
嚙むだけではない歯の役割
歯は噛むだけでなく、会話や表情づくりなど、多くの役割を担っています。そのため、1本でも失うと体に大きな影響が出ることがあります。
成人の歯は通常28本(親知らずを含めると32本)ありますが、70歳の方の平均残存歯数は17本まで減少するという調査報告もあります。
このように歯を失う主な原因は歯周病です。歯周病が進行すると、歯を支える組織が破壊され、最終的には歯が抜け落ちたり、抜歯が必要になったりすることがあります。歯の役割と重要性を考えると、日頃からの適切なケアと定期的な検診が重要です。
まとめ
当院では、歯周病による歯の喪失を防ぐため、定期的な歯科検診の受診をお勧めしています。歯周病を早期に発見し、適切な治療や予防を行うことが大切です。
また、むし歯の治療やフッ化物歯面塗布によるむし歯予防など、「歯ヂカラ」を守るための総合的なケアも行なっています。ご不明な点やご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
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