夏休みはむし歯に要注意！子どもの歯を守る4つのポイントと歯科検診の重要性
藤栄会湘南台中央デンタルクリニック
こんにちは。
湘南台中央デンタルクリニック、院長の横山です。
「夏休みに入ってから、お子様がダラダラとお菓子を食べるようになった」「生活リズムが崩れて歯みがきをサボりがち」などのお悩みはありませんか？このような夏休み特有の生活習慣の変化は、お子様のむし歯リスクを高める原因になります。
今回は、夏休み中に特に気を付けたい「子どものむし歯予防」について、今日からできるポイントをわかりやすくご紹介します。
なぜ夏休みはむし歯になりやすいの？
夏休みは、普段の学校生活と比べて生活習慣が大きく変化しやすい時期です。
- お菓子を食べる回数が増えやすい
- ジュースやスポーツドリンクなど、甘い飲み物を口にする機会が増える
- 生活リズムの乱れにより、歯みがきを忘れやすくなる
これらの要因が重なることで、お口の中はむし歯菌にとって絶好の環境となります。大切なお子様の歯をむし歯から守るために、今日から始められる予防法を一緒に確認しましょう。
むし歯からお子様を守る4つのポイント
ダラダラ食べはNG！時間を決めてメリハリをつけましょう
お口の中には、むし歯の原因となる「ミュータンス菌」などの細菌がいます。この菌は、お菓子やジュースに含まれる糖分をエサにして酸を作り出し、その酸が歯の表面を溶かします。これを「脱灰（だっかい）」といいます。
唾液には、溶けた歯の表面を修復する「再石灰化」という働きがあります。通常、お口の中では「脱灰」と「再石灰化」がバランスよく繰り返されているため、むし歯は防がれています。
しかし、ダラダラと長時間食べ続けたり、間食の回数が増えたりすると、「脱灰」が進み、「再石灰化」が追いつかなくなってしまいます。その結果、むし歯になるリスクが高まります。
- 予防のポイント
食事やおやつは決まった時間にとるよう心掛けましょう。また、食後には歯みがきをする習慣を身につけることが大切です。
スポーツドリンクを飲んだ後はうがいをしましょう
スポーツドリンクは熱中症対策に有効ですが、実はジュースと同じくらい多くの砂糖が含まれています。こまめに飲んでいると、お口の中が常に酸性の状態になり、「脱灰」が進み、むし歯のリスクが高まるため注意が必要です。
- 予防のポイント
スポーツドリンクを飲んだ後は、うがいをするか、水やお茶を飲んで酸性に傾いたお口の中を中和しましょう。普段の水分補給にはお茶や水を選び、スポーツドリンクやジュースはおやつの時間など、特別なときだけに飲むようにしましょう。
キシリトールガムを上手に活用しましょう
キシリトールガムはむし歯予防に効果的です。理由は、主に次のとおりです。
- 唾液の分泌を促進
噛むことで唾液が多く分泌され、「再石灰化」を助けます。 - むし歯菌の活動を弱める
むし歯菌の働きを抑え、酸を作りにくくします。 - 脱灰の原因となる酸を作らない
キシリトールは、むし歯菌に分解されても酸を作りません。 - 歯垢を落としやすくする
噛むことで歯の表面の汚れを落としやすくします。
- 予防のポイント
キシリトールの効果を得るためには、含有量が重要です。一般的には、キシリトールが50％以上含まれているガムを継続して摂取することで、むし歯予防に効果があるとされています。
むし歯予防をしっかりしたい方は、キシリトールの含有量が多いガムを選びましょう。
むし歯予防だけじゃない！お子様の成長を支える歯科検診の重要性
子どもは顎の発達や歯の生え変わりなど、お口が成長する大切な時期にあります。特に歯が生え始める時期は、むし歯ができやすくなったり、歯ならびや咬み合わせに問題が起こりやすくなります。こうしたリスクを早期に発見し対処するためにも、定期的に歯科検診を受けることが大切です。
また、検診後（むし歯が見つかった場合は治療後）には、むし歯予防のために歯のクリーニング（PMTC）やフッ素（フッ化物）塗布を受けることができます。フッ素塗布は、歯の表面を覆うエナメル質を強くし、むし歯を予防する効果があります。
お子様の歯の健康を守るためにも、ぜひ夏休みの期間歯科医院に行きましょう。
まとめ
夏休みは、生活リズムが乱れやすくなるため、むし歯のリスクが高まります。今回ご紹介した4つのポイントを参考にして、お子様の歯をむし歯から守りましょう。
当院では、歯のクリーニング（PMTC）やフッ素塗布、さらに歯みがき方法の指導も行なっています。
お子様の笑顔と健康な歯を私たちと一緒に守っていきましょう。お子様のお口について気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
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