歯のつめ物・かぶせ物が外れた時の正しい対処法とNG行為

こんにちは。
湘南台中央デンタルクリニック、院長の節です。
今回は、つめ物やかぶせ物が外れてしまったときの正しい対処法と絶対に避けるべき行為についてお話しします。
つめ物・かぶせ物が外れる理由
つめ物やかぶせ物は、セメントと呼ばれる接着剤で歯に固定されています。しかし、長期間使用していると、以下のような理由で外れることがあります。
- セメントの劣化
接着力が弱まることで、つめ物やかぶせ物が外れやすくなります。 - むし歯の再発(二次カリエス)
つめ物やかぶせ物が劣化すると、時間の経過とともに隙間が生じ、その隙間からむし歯菌が侵入して内部でむし歯が進行します。その結果、隙間がさらに広がり、つめ物やかぶせ物が外れることがあります。
つめ物・かぶせ物が取れたらすぐにすべきこと
最も重要なのは、外れたつめ物やかぶせ物を捨てずに保管することです。
状態が良ければ再び使える場合があります。ただし、外れたものや外れた場所の歯の形が少しでも変形してしまうと、元通りに戻せなくなることがあります。
そのため、以下に気を付けることをおすすめします。
- 外れたつめ物やかぶせ物は、清潔な容器に入れて保管する。
- できるだけ外れた部分の歯を使わず、反対側で噛むようにし、硬いものは避ける。
- できるだけ早く歯科医院を受診する (多くの歯科医院で緊急対応が可能です)。
つめ物・かぶせ物が外れたときの8つのNG行為
以下の行為は、状態を悪化させたり、治療を難しくしたりする可能性があるため、絶対に避けてください。
- 治療せずに放置する
- 無理に戻す
- 市販の接着剤でくっつける
- ティッシュなどに包んで保管する
- 外れた部分を手で触る
- 歯みがきをせず、口腔内を不潔にしておく
- 外れた歯で硬いものを嚙む
- 熱すぎる・冷たすぎるものを飲食する
つめ物やかぶせ物を誤って飲み込んでしまった場合の対処法
誤って飲み込んでしまっても、つめ物やかぶせ物は人体に影響のない素材で作られているため、通常はそのまま便と一緒に排出されます。ただし、飲み込んだ後に胃痛や腹痛などの症状が現れた場合は、念のため医療機関を受診してレントゲン検査を受けてください。
つめ物・かぶせ物が外れたときの緊急対応と予防ケアについて
つめ物やかぶせ物が外れた際は、慌てずに、外れたものを清潔な容器に保管し、できるだけ早く歯科医院を受診しましょう。
当院では、つめ物やかぶせ物のトラブルに緊急対応しており、状況によっては当日中の診療も可能です。
また、定期検診を受けることで、つめ物やかぶせ物の劣化やむし歯の再発を早期に発見でき、突然のトラブルを未然に防ぐことができます。もし、つめ物やかぶせ物をした歯に違和感がある場合は、できるだけ早めにご相談ください。
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