途中でやめると危険!根管治療を最後まで受けるべき理由

歯のNG

こんにちは。
湘南台中央デンタルクリニック、院長の節です。

「痛みがなくなったから、もう治った」と思い、歯科医院への通院をやめてしまった経験はありませんか?
特に根管治療(いわゆる「神経を抜く治療」)は、治療の途中で痛みがなくなるため、治療が終わったと誤解しやすいものです。しかし、治療を途中でやめてしまうと、思いがけないトラブルが起こることがあります。

今回は、根管治療の重要性と治療を中断した場合に生じるリスクについてご説明します。

根管治療とは?

歯の内部には、神経や血管が集まった「歯髄(しずい)」という組織があります。むし歯の進行やケガなどが原因で、この歯髄が細菌に感染したり壊死したりした場合には、「根管治療」と呼ばれる治療が必要になります。
根管治療とは細菌に感染した歯髄を取り除き、内部を洗浄・消毒した後、薬剤を詰めて封鎖し、かぶせ物などで補強する治療法です。
細菌に感染した歯髄をそのままにしておくと、強い痛みが生じ、最終的に歯を抜かなければならなくなる可能性が高まります。

根管治療に時間がかかる理由

根管は人によって形状や根の本数が異なるため、精密さが求められる治療です。早い方で4回~6回の通院(週1回のペースで1~2か月)、歯の形状や症状によってはさらに数か月かかることもあります。

なぜ中断してしまうの?

根管治療では、まず歯髄を取り除く処置を行いますが、歯髄を取り除くと歯の痛みが解消されます。それを治ったと勘違いして「痛みがなくなった」「仕事が忙しくて何回も通うことが面倒」などの理由で、治療を途中でやめてしまう方が少なくありません。しかし、根管治療を中断してしまうと、次のようなリスクが生じます。

激しい痛みが再発する

歯髄を取り除く処置を行なった後に中断すると、治療部が再感染しても痛みを感じにくいため、症状が重症化しやすいというリスクがあります。そのため、気付かないうちに症状が悪化し、激しい痛みにつながる恐れがあります。

仮蓋、仮歯が外れてしまう

根管治療を受ける場合、複数回の通院が必要になります。そのため治療中は、仮蓋と呼ばれるつめ物を使用し、次回までの間、治療部に細菌が侵入するのを防ぎます。この仮蓋は「仮詰め」や「仮封」と呼ばれることもあります。
また、治療する歯によっては、「仮歯」を使用する場合もあります。
仮蓋や仮歯は、すぐに取り外すことを前提として作られているため、長期間の使用には向いていません。そのため、しばらく使っていると外れてしまったり、再び痛みや腫れなどの症状が出ることがあります。

かぶせ物が合わなくなる

かぶせ物を製作した後、装着する前に治療を中断すると、時間の経過とともに歯の形が変わり、せっかく作ったかぶせ物が合わなくなることがあります。

歯を守るために、根管治療は最後まで受けよう!

治療を中断すると、将来的に再治療が必要になったり、むし歯の進行により抜歯のリスクも高まる場合があります。痛みがなくなったからといって安心せず、歯科医師が提示するスケジュールに沿って最後まで治療を受けることが大切です。
当院では「痛みの少ない治療」を心掛け、声掛けや注射技術の工夫により、痛みと不安をできるだけ軽減した、患者様に優しい治療を提供しています。もし治療中に不安や疑問があれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。

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