舌みがきで口臭・感染症予防!正しい舌みがきの方法について

舌ブラシ

こんにちは。
湘南台中央デンタルクリニック、院長の節です。

皆様は「口臭が気になる」「お口の中がネバネバする」などのお悩みはありませんか?もしかしたら、その原因は、舌の白い汚れ「舌苔(ぜったい)」かもしれません。
今回は、口臭だけでなく全身の健康にも影響する舌苔とその正しいケア方法について解説します。

舌苔(ぜったい)とは

舌苔は、舌の表面に付着した食べかすや古い粘膜、そして細菌のかたまりです。お口の中には数十億個もの細菌が存在しており、舌苔はこれらの細菌の温床になっています。

舌苔は口臭の原因のひとつ

舌苔に繁殖した細菌は、独特の悪臭を放つ物質を作り出します。毎日歯をみがいても口臭が改善されない場合、原因は舌苔であることがあります。

舌苔が引き起こす健康リスク

舌苔を放置すると、口臭だけでなく、気付かないうちに全身の健康に影響を及ぼすことがあります。

むし歯や歯周病

舌に細菌が残っていると、そこから歯や歯ぐきに菌が移ってしまい、むし歯や歯周病のリスクを高める原因になります。

風邪やインフルエンザなどの感染症

お口は細菌やウイルスの侵入経路です。舌苔が厚く付いていると、そこに細菌やウイルスが付着し、風邪やインフルエンザなどの感染症が起こりやすくなります。

誤嚥性肺炎

嚥下機能が低下しているご高齢の方などは、舌苔で繁殖した細菌が唾液とともに誤って気管に入ることで、「誤嚥性肺炎」を引き起こすことがあります。

味覚低下

厚くなった舌苔が、味を感じる「味蕾(みらい)」を覆ってしまいます。その結果、食べ物の味がわかりにくくなります。

舌苔を取り除く、正しい舌みがきの方法

舌苔のケアは大切ですが、やり方を間違えると舌を傷付けてしまいます。正しい方法を身に付けましょう。

「舌ブラシ」の種類

歯ブラシは、毛が硬く舌の粘膜を傷つける恐れがあるため、舌専用のブラシを使用しましょう。
舌ブラシは、細くてソフトな毛を使用している「ブラシ型」やシリコンやラバー、プラスチックなどで作られている「ヘラ型」などがあります。100円ショップでも購入できます。

舌みがきの最適なタイミング

舌みがきは、1日1回、朝起きてすぐに行うのが効果的です。力を入れすぎず、優しくなでるようにみがくのがポイントです。

まとめ

舌苔のケアは、口臭予防だけでなく、歯周病や感染症、誤嚥性肺炎の予防にもつながるため、全身の健康を守る上で非常に重要です。しかし、自己流のケアは舌を傷付けて、トラブルを引き起こしてしまうことがあります。
当院では、歯科検診で歯や歯ぐき、舌などのお口全体の状態をチェックしています。ご希望の方には舌ブラシの選び方や効果的な舌みがきの方法もアドバイスしています。
口臭や舌の汚れが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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