50歳を過ぎたら、オーラルフレイル予防!
オーラルフレイルをご存知ですか?
お口の中(オーラル)の機能が低下することで体の衰え(フレイル)につながる「オーラルフレイル」。
「むせやすくなった」「薬を飲みにくくなった」「滑舌が悪くなった」といったお口のトラブルは、高齢者の体が弱っていく最も早いサインです。年齢のせいだと思って放置していると、心身の筋肉や活力の衰えが進み、健康に重大な影響を及ぼします。
オーラルフレイルがさらに進行して“疾患”としてみなされる状態を「口腔機能低下症」といいます。
口腔機能低下症を放置していると、お食事をすることが難しくなり、お口だけでなく全身の筋力が衰え、要介護状態になるリスクが高くなります。
口腔機能低下のサイン
- 口の中が汚れている(口腔不潔)
- 口の中が乾くようになった(口腔乾燥)
- 食べ物が口に残るようになった(咬合力低下)
- 滑舌が悪くなった、食べこぼすようになった(舌口唇運動低下)
- 薬を飲みにくくなった(低舌圧)
- 固い物が食べにくくなった、食事の時間が長くなった(咀嚼機能低下)
- 食事の時にむせるようになった(嚥下機能低下)
これらのサインを放置していると・・・
窒息や誤嚥性肺炎を引き起こしたり、摂食がうまくできず、寝たきりの原因にも!
お口の健康状態チェックしてみませんか?口腔機能年齢を出すことができます
早期の対応でオーラルフレイルは予防・改善できます。
検査には保険が適用になります(50歳以上対象)※1。
検査後は患者様に合った改善プログラム(口腔リハ)をご提案しています。ご自宅でも動画訓練ができます。
気になることがありましたらご相談ください。
※1 50歳未満の方でも、口腔機能検査及び改善プログラム(口腔リハ)を受けられます(保険適用外)。ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
口腔機能低下症を診断する7つの評価項目について
口腔機能検査では、7つの評価項目※2のうち、3項目以上該当する場合に「口腔機能低下症」と診断されます。
検査時間は診断結果のご説明を含め、60分程度です。検査費用は50歳以上を対象に健康保険適用になります。
※2 7つの評価項目:口腔衛生状態不良(口腔不潔)、口腔乾燥、咬合力低下、舌口唇運動機能低下、低舌圧、咀嚼機能低下、嚥下機能低下
口腔衛生状態不良の評価
口腔衛生状態不良は、舌苔の付着程度により視診で評価します。
口腔乾燥の評価
唾液量を測定し、口腔乾燥の状態を測定します。
咬合力低下の評価
現在の歯の本数により評価します。
舌口唇運動機能低下の評価
「パ」「タ」「カ」を発音して、舌と口唇の巧緻性および運動速度で評価します。
低舌圧の評価
舌圧測定器を使用し、舌の筋力を測定します。
咀嚼機能低下の評価
グミゼリーを噛んでいただき、溶け出たグルコースの値を測定し、どれくらい噛めているかを測定します。
嚥下機能低下の検査
嚥下機能を調べるために、嚥下スクリーニング検査(10問のアンケート)にお答えいただきます。
検査結果と改善方法
検査結果に基づいて、口腔機能年齢を出します。
そこで口腔機能低下症と診断された場合は、「管理計画書」を作成し、改善方法を説明します。
6か月後を目処に再度検査を行い、再評価と今後の方針についてお伝えします。
むし歯や歯周病、入れ歯の不適合などのお口の原因だけでなく、加齢や全身疾患によっても口腔機能は低下します。加えて低栄養や廃用状態、薬剤の副作用等によって、さらに病が複雑化します。
すべての高齢者にとって、ご自身の生活環境や全身状態を把握し、口腔機能を適切に管理することは非常に大切です。口腔機能低下の重症化を予防するため、かかりつけ歯科医師を持ち、継続的に口腔機能の診断と口腔管理の指導を受けることで口腔機能を維持、回復することが可能となります。
「食べ物が噛みにくい・飲み込みにくい」「お口の中が乾く」といったことでお困りの場合はお気軽に相談ください。
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湘南台駅東口から徒歩3分の歯科医院「湘南台中央デンタルクリニック」にご相談ください。
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