親知らずが痛む・腫れる原因とは

正常な生え方をしないために、汚れが溜まりやすくなり、周囲の歯ぐきが炎症を起こしたり、むし歯になりやすくなります。また親知らずが頬の粘膜、歯ぐきを傷つけ口内炎をつくることがあります。
親知らずの痛みは、「親知らずが生えることによって生じる歯周トラブル」が原因になっていることがほとんどです。

  • 親知らず自体にむし歯になる
  • 隣の歯がむし歯になる
  • 親知らずの周りの歯ぐきが腫れる(智歯周囲炎)
  • 生えてきた親知らずが、頬や歯ぐきの粘膜を傷つけ口内炎をつくる
  • 親知らずが咬み合わせに影響を与え、顎関節症になる

などの理由が挙げられます。
奥歯が痛いなどの自覚症状がある場合には、一度当院にご相談ください。

親知らずによる痛み

親知らずの抜歯について

親知らずの状態(歯の大部分が骨に埋まっている、歯の根の形が複雑など)によって、抜歯にかかる時間は30分~2時間くらいです。

通常、初診でレントゲン撮影・診断を行い、次回抜歯を予定します。
抜歯後は翌日消毒をし、縫合をしていれば1週間後に抜糸をします。

親知らず抜歯後の症状と注意点

親知らず抜歯後のリスクについて

抜歯そのものは痛みを伴う手術ではありませんが、術後には個人差はあるものの、痛みや腫れが出てきます。
抜歯後は以下のような症状が出ることがありますが、注意点を守って適切な処置を行えば順調に回復します。

腫れる

抜歯当日より翌日、翌日より3日目をピークに腫れ、その後、徐々に腫れは引いていきます。
腫れには個人差があります。一般に骨の削除量が多いと腫れやすく、切開(歯ぐきを切った)した範囲が広い場合も腫れやすくなります。

口が開きづらくなる

口が開きづらくなることがありますが、早くて1週間、遅くてもおよそ2週間で解消します。

手前の歯がしみる

抜歯した周囲の歯が冷たい物などでしみることがあります。
通常、歯ぐきの治癒とともに治まります。

アザができる

内出血により、顎に紫色のアザができる場合があります。一過性の皮下出血班と呼ばれるもので、程度の差はありますが、 傷の治りとともに約1~2週間で消失します。

抜歯後の麻痺

下の親知らずを抜歯した後、麻痺やしびれが出ることがあります。症状改善のために神経に作用する薬剤を処方します。

ドライソケット

抜歯窩(抜歯したところ)に血餅(血のかたまり)ができずに骨が露出した状態で、下の歯を抜歯した場合に起きやすいです。薬剤を処方します。治癒が少し遅くなります。

抜歯後の注意点

親知らずに限らず、抜歯をおこなった場合には以下の点に気を付けましょう。
痛みや出血がなかなか引かない場合は、電話でご連絡ください。

止血について

歯ぐきを切開した場合などは、翌日までだ液に血が混じることがありますが、そのまま様子を見ていただいて問題ありません。気になる時は、清潔なガーゼなどで抜歯(出血)部位に圧迫を加えることで止血しやすくなります。長時間や多量の出血の場合は、すぐにご連絡ください。

抜歯した日は安静に

抜歯当日は長時間の入浴や飲酒、過激な運動など血流を活発にするような行為はできるだけ避けてください。血の巡りや体温の上昇などによって、出血してくることがあります。

抜いた部位は触らない

抜歯した部分が気になっても、指や舌で触らないようにしましょう。

食事について

腫れや再出血、傷の悪化の原因になるため、抜歯直後の飲食や喫煙は避けてください。麻酔が切れるまではできるだけ食事は避け、硬いもの・熱いもの・刺激の強い食べ物は控えるようします。体の抵抗力が落ちると痛みや腫れが出やすくなるため、食事を工夫して、しっかりと栄養は摂るようにしましょう。

内服薬はしっかり飲み切る

抜歯をおこなったあとは多くの場合、抗生物質の薬が処方されます。処方された薬はしっかりと飲み切るようにしましょう。また、麻酔が切れると痛みが出てくることがあるため、必要に応じて鎮痛剤を服用してください。いずれの場合も歯科医師の指示をきちんと守るようにしてください。

口唇咬傷

麻酔が効いている内は、ご自分でご自身の口唇を誤って咬んでしまうことがあります。その結果、口唇が2~3日腫れることがあります。ご注意ください。

口腔清掃について

抜歯当日は過度のうがいや、強いうがいは避けてください。
抜歯後は患部が多少出血することがありますが、血の塊(血餅)が形成されることで組織の再生を促します。

出血を気にして不安になってうがいを繰り返してしまうと、血餅がはがれてしまい、ドライソケットになりやすくなります。歯みがきは患部に触れないようにして、抜歯の翌日からにしましょう。食事後など「どうしても口の不快感が気になる」という方は、お水を軽く口に含んでゆすがずにそのまま吐き出す程度に留めましょう。

腫れてしまった場合

抜歯後は腫れることがあります。急激に冷やすことはよくないので、アイスノンや氷を使わずに濡れタオルなどを使って軽く冷やすようにしてください。

ご予約の際の注意事項

初診日に抜歯をご希望の方は予約時にその旨をお伝えください。親知らずの状態によって抜歯可能なこともあります。その際に抜歯の部位と状態もお伝えください。
例えば、「今、歯ぐきが痛い」「冷たいのがしみる」「右下斜めに生えている」その他「今、○○病院で内科にかかっていて薬を服用している」等々。
(お薬を服用されている場合はお薬手帳をご持参ください。)
まずはご来院していただき、状況確認後、抜歯いたします。
なお、全身状態や抜歯難易度の高い場合は口腔外科専門病院(藤沢市民病院)へご紹介いたします。
当院で抜歯の際は翌日消毒、または縫合した場合は約1週間後の抜歯が必要となります。

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歯科医院が苦手な方や、より健康な歯を目指している方は
湘南台駅東口から徒歩3分の歯科医院「湘南台中央デンタルクリニック」にご相談ください。
当院では「患者様へのご負担が少ない治療」を心掛けています。